2009年11月7日土曜日

和式馬術供覧

11月1日に行われました名古屋大学博物館と共催の和式馬術供覧の様子を紹介いたします。会場は名古屋大学教育学部付属中・高等学校のグラウンドをお借りしました。

当日は後半から雨が降り出してしまいましたが、多くの方にお越し頂き誠にありがとうございました。また、企画されておりました体験乗馬は残念ながら中止となってしまい、楽しみにして来て下さった方々には大変申し訳ありませんでした。
 
今後も、広く活動して行きたいと思いますので、宜しくお願いいたします。
(以下に、当日の様子を動画にて紹介しております。)
 
 
【演目】
 
・馬場祓い
 
・地上木刀演武
・馬上木刀演武
・地上槍演武
・馬上槍演武
 
・高校生演武
 
・打毬の紹介
 
・素馳せ
・流鏑馬
 
 
 
【動画】
 
・地上木刀演武

 
 
・馬上木刀演武

 
 
・地上槍演武

 
 
・馬上槍演武

 
 
・高校生演武
平家物語より題材とた古典演習、平家物語の名場面である那須与一のくだりを行いました。時は源平の合戦、追い詰められた平家が船の上から扇の的を掲げます。風が吹き荒れ、波が押し寄せる中、それを射落とすため、源氏の弓の名手・那須野与一が登場します。うまゆみ(騎射)は走って射っただけではなく、停止して射つ姿も歴史の中では興味深く語り継がれています。
 
今回の古典演習は本日の和式馬術演武を共催していただいている名古屋大学教育学部付属中・高等学校弓道部さんが行いました。最初は28m先にある比較的近くの的を馬上より狙って頂きました。この28mという距離は弓道の近的の距離に相当します。
 
 近的

 
 
次に遠い位置、約60m先にある的を狙います。先ほどよりも距離が倍以上になりますのでかなり難易度の高いものとなります。しかし実際の那須与一が射た距離は70mほどあったとされています。まさに技術再現の演習といえましょう。
 
 遠的

 
 
・打毬の紹介
打毬とは日本版のポロであり、ポロとはマレットといわれるステッキを持った人が馬に乗り、ゴールへ向かって毬を打って転がすという、おもにヨーロッパで行われているスポーツです。現在では実際に行われている場所は極めて少なく、東京での宮内庁、山形の豊烈神社、青森の新羅神社の3カ所だけです。こういった状況を踏まえ、歴史的な由来もある名古屋からも地域の方々の協力のもと伝統的スポーツである打毬を普及させていきたいと考えております。

 

・素馳せ
素馳せは、流鏑馬を行う前に馬を走路に慣らすために行うもので、これにより速度や直線を走るための確認を行います。

 
 
・流鏑馬
二的と三的です。

(第5走目でアナウンスでは二の的がはずれと言っておりますが,
 実際はあたっています。) 
 

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